Strange Village
(ストレンジ・ヴィレッジ)



Gato Libre
Natsuki Tamura(tp), Kazuhiko Tsumura(g), Satoko Fujii(accordion) ,Norikatsu Koreyasu(b)

01.Morning Mist
02.Gentle Journey
03.Strange Village
04.Welcome Party
05.Dialogue
06.Dance
07.Dreaming a Lot
08.Then. Normal Life
09.Journey Again
10.Wasteland of Peat

Recorded 2004/10/04
MUZAk MZCO-1073
藤井郷子がアコーディオン。というのに興味を持って発売を待ってたが、実際に聴いてみれば聞き所は田村夏樹のトランペットである。
誤解を恐れず言うならばアコーディオンの音はピアニカと区別がつかない。曲も全曲田村の手によるもので、最初は聞こえて来る音楽に一瞬戸惑うかもしれないが、すぐにこのバンドの世界に引き込まれるので心配には及ばない。
そんな訳で、決してアコーディオンという楽器を駆使した演奏では無いし、アコースティック・ギターとベースの間を浮遊するかのようなトランペットを聴いていると、曲によってはアコーディオン要らないんじゃないか。とさえ思う瞬間もあるが、思うにこの間を繋ぎ止めているのが藤井のアコーディオンなのである。ふわふわと飛び去って仕舞わぬよう、しっかり捕まえておく役目を果たすことで、このバンドは分解せず存在感を示しているのではないだろうか(改めて考えてみるに、藤井郷子は演奏中、この手の役割を負ってることが多いようにも感じる)。

にしても田村の曲というのは一種放牧的で単純。どこかで聴いたようなメロディーでありながら、いつも記憶と繋がりかけたところで気持ちよく裏切られる。

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