いかにして私は藤井郷子に出会ったか


正直に言おう。初めてCDを聴いたときはピンとこなかった。
多分「狐火」だったと思う。今なら称賛するところだが、当時はそうだったのだから仕方ないのだ。興味を持ったのは「ダブル・テイク」を初めて聴いたときに“おっ”と思い。続いて「どんひゃら」を聴くに及んで“おおっ!”と感激してからである。

いずれも聴いたのは東京都内の某ジャズ喫茶で、ここは私が年に数回は訪れてジャズに浸る店なのであるが、それは兎も角”おおっ!”と感激してそのままは帰れない。早速レコード・ショップに赴き「ダブルテイク」と「どんひゃら」を購入。自宅に戻って繰り返し聴き、感激が勘違いで無かったことを確認してしまう。
こうなると「他にはどんなCDがあるのかなぁ」「そもそも藤井郷子ってどういう人?」と興味は尽きない。自宅近くにジャズのCDが買えるような店は無い私にとってネットで検索&ショッピングは定石であるが、この時も当然パソコンに向かってボタンをクリック。

断わっておくが初めから全部のCDを買おうとしたわけではない。タイトルとかメンバーとか誰かのレビューとか、参考にできるものがあれば参考にしつつ、最後には勘を働かせて1枚とか2枚づつ購入しているうちに集まってしまったのだ。
既に入手困難になっているものも存在しているから時期も良かったのかもしれない。元々べらぼうにCDを発表してるわけでも無いので店頭にモノがあれば増えて行くのは当然なのだ。
(2004/03/21)


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