“サカモト”さんについて

サカモトさんは、坂本酒店のご主人です。
私がベルギー・ビールにハマるきっかけを作った人でもあります。

今でこそ私は離れたところに住んでいますが、元々飛騨高山の生まれなので坂本酒店は近いところにあったのです。
そこへ私は時々ワインを買いに行き、ワインについていろいろと教えてもらったりしていたのですが、坂本酒店はあのあたりには珍しく地下にワイン・セラーを持っている酒屋さんでした。
こちらに住むようになってからは、たまに高山へ帰るときに寄っていく程度でしたが、いつ行っても暖かく迎えてくれ、私も嬉しくなってワイン一本を買うのに３時間も４時間も長居をしたりしていました。
そんなある時、久しぶりに訪れた店内の一角に見慣れないビールのビンがたくさん置いてあるのを見つけ「これどうしたの？」と聞くと、「いやー、今ベルギーのビールが面白くてね」と言い、更に「今度、ベルギーにも行ってくるんやさ」とのこと。
その時の私は、ベルギー・ビールを飲んだことが無いわけでもなかったし、多少の知識はあったのですが、“ちょっと変わったビール”くらいにしか思っていなかったので、「ふーん」と生返事をして終わってしまいました。
しばらくして次に訪れたとき、実際にベルギーを旅した話を聞いたのですが、聞いているうちにだんだんとベルギー・ビールに興味が湧いてきました。“こんなにたくさん種類があるんだし、もう一回試してみようかな”と考え、何種類かを買って帰ったのです。

それは大変な驚きでした。「ベルギー・ビールを飲んだ事がある」なんて言ってはいけなかったのです。
ビールに対する考えを改めざるを得ませんでした。いくらベルギー・ビールとはいえ、すべてが美味しい訳はなく、３，４本飲んだくらいで決め付けてしまっていてはいけなかったことを悟りました。
もう、いてもたってもいられません。すぐまた坂本酒店に赴き、サカモトさんと話をしながら２０種類ほどのベルギー・ビールを買い込みました。また本屋へもいって「地ビールの世界」を購入し、飲んだり読んだりの生活が始まったのです。

残念な事に、ビールは飲むと無くなります。

“あのビールはまた飲みたい” “このビールを飲んでみたい”などと、とりとめの無くなった私は、この時点ですっかりハマってしまっていたのです。
この時から、ビールを買いに走ったり、送ってもらったりしつつ、今日に至っています。

サカモトさんは、現在、直接ベルギーからビールを輸入しようと奮闘中です。
言葉の障害や、輸入に関する手続き・諸費用の問題などで大変らしいですが、
安くて旨いビールが一日も早く飲めることを、私は期待してやみません。

９８年３月－追加情報－
ついにサカモトさん直輸入のベルギービールが入荷しました。
約２０種類。そのうちのいくつかは、２５０㍉瓶となっています。

お尋ねの際は、直接どうぞ。

坂本酒店
岐阜県大野郡久々野町役場前
TEL ０５７７－５２－２１０５
FAX ０５７７－５２－２１７８

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