2002/10/11(金) 憧れのジラルダン

8時20分起床。
あいかわらず朝起きた時は胃が重い。とりあえず風呂に入って簡単に食事。
今日はジラルダンを探すぞ!と張り切ってみたものの手持ちの地図ではジラルダンのあるシント-ウルクス-カペレ(SINT-ULRIKS-KAPELLE)という村の辺りがわからなかったので行き足りないよりは少し行き過ぎたくらいが良いかと思い、TERNATという駅までの往復切符を買う。そこから北に向かえば目的の村までは行けるはずだ。後は何とかなるだろう。
段々何処を歩いているのかわからなくなりかけた頃、目の前に高速道路が見えてきた。真っ直ぐ北に上がり過ぎたようである。今度は東に方向を変えると気持ち大きめの道に出ることが出来、バスも走っているようだったのでバス停にある地図を見るとブリュッセル・ロードとかいう道で方向は合っているようだ。ほっとした。
駅を出てから2時間ばかり、ようやくシント-ウルクス-カペレの村に入ると、また教会を見つけて周りにあるカフェを探すが、1件だけあったそのカフェは閉っていて当てが外れてしまう。
歩き続けたせいかそろそろ腹も減ってきた。こういう時に空腹でものを考えるとろくなことを考えないので、近所で唯一開いていた肉屋に入る。

Slagerij Roger(お肉屋さん)
何か食べるものは無いか?と聞くと、一旦は無いと答えたのだが私が困った顔をすると奥からパンを出して来て、好きなものを狭んでサンドイッチを作ってやる。と言うので喜んでお願いし、肉や野菜の入ったサラダを挟んでもらう。
「ウェアリズ ジラルディン ブリューワリー」と聞くと親切に地図まで書いてくれた。自分が飲んだジラルダンの空き瓶まで持ちだして来て「ここで間違いないだろ?」と確認までする念の入れよう。まだ若そうな店員だったが気さくで親切な人だった。
お礼を言って店を出ると食べながらジラルダンを目指す。腹が減っていたせいもあるのだろうがサンドイッチがめちゃくちゃ旨い!

しばらく歩いてジラルダンに到着。
どうせまた見学はできないだろうとは思っていたが、ジラルダン氏の母親らしき人が出て来て対応してくれたところによると本人も居ないようで、合うことすらできない始末。
建物だけでも目に焼き付けようと裏に回るとガラス張りの向こうに大きな釜が見え「ああ、ここで作っているのだなぁ」となんとなく実感。無理矢理自分を納得させて帰途につく。

来たときとは反対側に道を下だると、以外にもデルベークの駅から近い事が判明。行きは2駅も行き過ぎた事になる。
次の列車まで1時間余り。駅の近くに見つけたカフェには「ジラルダン ランビック」の文字が。
グーズはホワイトラベルの375mlが出て来たがランビックの方はサーバーから出て来たので(多分醗酵は止めてある)ちと冷え過ぎのきらいはあったが甘味もつけておらず、ピュアなランビックを楽しむことができた。
よくある光景とは言うものの若者が数人たむろしておりワイワイと喋りながらピルスナーを飲んでいて、私の頼んだジラルダンを横目に「うえっ」という顔をしたのを見逃しはしない。地元だと言うのにベルギーの未来は暗いぞ(^^;

列車に乗り込むと検札に来た車掌さんが切符と違う駅から乗ったので不思議そうな顔をしていたが、何も言わずに切符を返してくれた。
スーパーに寄ってから部屋に戻る。昼間に肉屋で作ってもらったサンドイッチが旨かったので似たようなサラダを探してパンに挟み夕飯とするためだ。
思惑通りサラダを挟んだサンドイッチが旨い。ビールを飲みつつ腹一杯食べると動きたくなくなりソファーで休むが、知人がやって来たので部屋で軽く飲みながら話をし、帰ってしまうとベットに潜り込んだ。

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