2002/10/09(水) 世の中そんなに甘くない
8時30分起床。
朝から胃が重い。ヨーグルトとグレープフルーツジュースで朝食をすませ、今日からはまた一人なので予定も無いし、とりあえずミディ駅に行ってみる。
ジラルダンに行ってみたかったが電車の乗り継ぎがわからない。分りやすいところでブーンのあるレンベークに行くことにした。
レンベークは無人駅。街を案内する簡単な地図でも無いかと思ったが何も無く、直感に従ってうろついてみたところでブーンは見付かりはしなかった。運河沿いの景色が良かったので休憩を入れたりしながら2時間程歩き続け、収穫無しに駅の近くに戻って来ると、先程は気付かなかったが教会の周りには何件かクリークブーンと書いた樽が置いてあるカフェがあるではないか。
名前は忘れたが、そのうちの半分に切った樽が壁から突き出している1件に入った。
メニューを見てオウドクリークを頼み飲んでいると店のおじさんが「味はどうだ?」「ブーンにはもう行ったのか?」と聞くので、『ベリー テイスティ ブーン ノールッキング ウェアリズ ブーン ブリューワリー』と言うと、「ウェアリズ?」と聞き返し、ちょっと来いといって店の外へ私を連れ出し「この道を真っすぐ行けば5分で着く」と教えてくれた。
御礼を言ってブーンまで行ったは良かったが、玄関先で「今は忙しいから駄目だ。違う時期にグループで予約してから来てくれ」「教会の近くに行けば何件かカフェがあって、そこでうちのビールが飲めるから、それでも飲んで行ってくれ」と言うような事を言われて追い返さる。駄目元での突撃計画はやはり失敗したようだ。まぁブーン氏本人と会話出来たから良しとしよう(^^;
せっかく教えてもらった事だし報告だけはしておこうと、また先程のカフェへ。
「なんだもう戻って来たのか」とか言われ『ヒー イズ ベリービジィ ルッキング ノーグット』『マリアージュパルフェ プリーズ』と言ってカウンターに座り飲み始めると、隣に座ってたおじさんが話かけてきた。
「何処から来た?」「何日滞在するんだ?」「(ヨーロッパの)他の国にもいったのか?」など、同じような質問を受け、『フロム ジャパン』『オール テン デイズ オンリー ベルジャン』『エブリデイ ビアー ドリンク』などと答えていると妙にウケてしまい、会話が終わらない。
先日もそうだったが、ベルギーだけで10日間と言うと相手の方が驚くようで、そんなにベルギーで何をするんだ?みたいに興味を示してくる。
「ベルギーにはビールが約1,300種類あるんだ」とか「チョコレート買うならレオニダスが良いぞ」とか「おまえの煙草は何だ?」「俺は葉巻党なんだ、1本やるから吸ってみろよ」とか、例によって意味が通じているのかいないのかわからない会話を交わしていると、意思の疎通に苦労する場面が多くなり「ひょっとしてフランス語を話すのか?」と聞いてきたので『ノー アイキャン スピーク ジャパニーズ オンリー』『バット イングリッシュ スピーク ベリーリトル』と言ったら、「オー ユー ベリーディフィカルト」と大笑いされてしまう。
店のおやじさんはと言えば、親切にも奥からビールの本を出して来てくれた。
マイケル・ジャクソンの本で、日本では「地ビールの世界」として売られてる本である。もちろん英語は読めないが写真がいっぱいあって見てるだけでも楽しい。日本に帰ったら探してみよう。
そんなこんなで、長い時間その店にいたが隣で話し込んでいたおじさんが帰るのに合わせ、私も帰ることにする。
お礼を言って店を出ると16時50分頃の電車に乗って部屋まで帰り、今日1日まともに食事してないことを思い出して夕飯。
昨日買い込んだので買いだしは必要無い。パンとバターだけでも良かったが、朝食べなかったし目玉焼きとチーズも食べた。
腹が膨れて、ビール飲みながらボーっとしてたら、いつのまにかソファーで寝てた。ふと目覚めてベットに入り改めて寝る。
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