2005/11/10(木) ゆびきりげんまん

7:50起床。晴れ。天気は良いが腹の調子はいまいち。
そろそろ来たかなぁ。などと考えつつ、10:30位に部屋を出てカンティヨンへ向かう。焼けた所は上から新しい板を張り付けて修繕してあり一見綺麗になっていたが、中から見ると燃えた痕がしっかりわかった。
奥から粉砕機の音が聞こえるので行ってみると、パトリックが作業中。新しい仕込みを開始したようだ。
ところで、このパトリックは実に気さくで、何かと気にかけて見ている私に声をかけてくれるのだが、名前は何て言うんだ。とか、俺はサッカーのコーチをやってて、日本に行ったことがある。とか、合気道をやってるが、『ありがとうございます』の発音がよくわからないから教えてくれ。など、苦労しながらもいろんな会話をした。
さらには、言葉のままならない私のために、図まで書いて粉砕の行程を説明し初める。粉砕機の廻りは粉で真っ白なので図を書く場所には事欠かないのだが、そうこうするうち別の客がやってきて質問を始めたので説明はもう一度繰り返しとなった。
どうやらこの客はアメリカで自分もビールを造っているらしく、質問の内容が細かい。しかし、傍で聞いていて、ことビールの話だけは単語をを拾い聴きするだけで何を質問してどう答えているのか、おおよその意味がわかるから我ながらたいしたものである。ただし、私が理解しているのだということを伝える事が出来ないので、彼らが聞いている私をどう思っているのかは不明あるが。
さて、明日は祭日でカンティヨンもお休み。土曜日には帰るので今日が最後だと伝え、お礼を言って別れる。
下へ行くと、ジョンの方は樽の洗浄を行なっており、少し距離があって声をかけにくかったが、おかあさんには挨拶する。おかあさんがおやじさんも呼んでくれたので2人にお礼を言うと、おかあさんが「来年も来る?」と聞くので、もちろん!と答えると「本当?約束よ」とか言って笑ってた。
カンティヨンを後にすると、そのままトラム、列車を乗り継いで3フォンテーネンへ向かい野兎とグースを頼む。スーパーで野兎の単語を下調べした甲斐あって、スムーズに注文できた。やはり、備えあれば憂いなし。である。
今回ももたっぷり堪能。くどいようだが明日は祭日なので、たとえ店がやっていても、ここまで来る足がない。今年は2回で終わりかぁ、と思いつつブリユッセルに戻ると、その足で土産のチョコレートも買いに行く。
しかし、マルコリーニも年々演出過剰になっていくような気がするなぁ。そろそろ別の店を見つけるべきだろうか。
スーパーでの最後の買い物も済ませて部屋に戻ったのが18:00。もう一度外出してカフェに行くことも考えたけど、まだまだ部屋にはビールが残っているしと考え、夕飯そっちのけで試飲を開始した。
その場で意識を失わないうちに就寝。

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